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設立の経緯と目的

デザインは、わが国産業社会の発展に大きく貢献してきました。しかしその担い手であったデザイン産業(デザイン事業所)の活動については、社会的な理解が充分得られているとはいいがたいようです。
デザイン産業は、かたちづくりの専門家というより、商品の開発や販売にまつわる様々な問題を解決する業であり、商品、サービスの提供者と生活者を結び、新しい事業を提案していくサービス産業です。多くのデザイン事業者はこのような活動を実践してきましたが、残念なことに製造業や印刷業、或いは広告代理店の下請的存在のような位置づけが続いています。

こうしたデザインビジネスをめぐる悪しき経営環境を打開するためには、デザイン事業所が自らの改革に取り組む必要があります。産業社会を構成する一員であるとの自覚に基づき、公平なビジネスルールを提示し、自らの事業を進展させていくといった、事業者としての当たり前の活動を社会に向け展開していくことが強く求められます。ただし、このような活動は一事業者では難しい一面もあるため、デザイン業全体が専門とする分野や活動地域を越え、一丸となり取り組んでいく必要があります。「日本デザイン事業協同組合」は、下請型の産業から需要自体を創造していける産業への構造転換を具体的に追求していこうとする組合で、組合が行う共同事業を通じ、個々の事業者の経営革新を図ることを目的としています。

21世紀の日本社会は新しい産業、事業を求めています。「日本デザイン事業協同組合」は、デザイン産業の未来を拓くとともに、創造的意図を持ってわが国の21世紀型産業社会を築いていく原動力となることを目指します。

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